こんにちは、CAD課吉田です。
今週末から3連休という方が多いのではないでしょうか?
私は土曜日は出勤なので、3連休ではない少数派です。
2月も中旬に差しかかりますが、来週は石川県でも最高気温が2桁の日が続くとの予報です。
今シーズンはもうまともに積雪となることはないのでしょうか?
個人的には降らない方が助かります。
さて、馬産地では次々に仔馬が産まれてくる時期になりました。
同時に新たに種付けが始まる時期でもあります。
今春の種付けではGⅠ9勝の「アーモンドアイ」に先日発表された昨年のワールドベストレースホースランキングで1位となった「イクイノックス」の配合が行われる予定だそうです。
予定通り来年にその仔馬が産まれたら一体どれほどの能力を持った競走馬になるのでしょうか。
必ずしも成績の良かった両親からの産駒が活躍するとは限りませんが、考えただけでも必然と期待が高まってきます。
まずは無事に受胎することを願います。
競馬において『無事之名馬』(ぶじこれめいば)という言葉があります。
これは、多少能力が劣っていても怪我無く無事に走り続ける馬は名馬であるということを表現したものです。
確かになかなか勝つことはできなくても、コンスタントにレースに出走して賞金を稼ぐ馬の方が馬主からすれば助かります。
いくら能力が高くても、レースに出られなくては全く意味がないと言えます。
競走馬として産まれてきて、ケガなどでレースに一度も使われずに引退するものも少なくはないのです。
とても強い内容で勝ち上がってきた馬でもケガなどで戦線から離れ、その後復帰することなく終わったものもたくさん見てきています。
記憶の中では「テイエムオペラオー」、「ディープインパクト」、「オルフェーヴル」、「キタサンブラック」など
これらの馬は現役時代には大きなケガなど無く走り続けた名馬中の名馬だと思います。
ところで、サラブレッド(馬)は体のどこを使って走っているのかご存じでしょうか?
「脚に決まっている」と答える方がほとんどかと思います。
実は地面に接している部分は人間でいう中指にあたるのです。
馬の祖先は体高約40cmの「エオヒップス」と言われ、肢の指はヒトと同様5本ありました。
肉食動物から逃れ生き延びて行くのに速く走るために肢の指を減らし、肢が長くなり伸縮性のある靭帯を備えることで速く走れるよう進化してきました。
サラブレッドは約500kgの体重をこの中指4本(4肢)で支えており、レースでは馬場状態にもよりますが時速約60kmで走ります。
従って、全速力時には1本の指に何十トンもの衝撃が加わることになるのです。
そのため競走馬の脚は『ガラスの脚』と形容されることがあります。
主な脚部のケガとしては骨折や屈腱炎などがあります。
骨折は軽度のものであれば数ヶ月で完治する場合もありますが、屈腱炎は発症してからレースに使えるまで1~2年かかる場合もあり、再発の可能性も高いことから不治の病とも言われています。
また、指先である蹄は第2の心臓とも呼ばれ、蹄葉炎という病は自信の大きな体重を支えるが故に発症する命に関わる重病です。
よって、蹄の日常の手入れは生命を維持するためのとても大切なことです。
これらのことからも『無事之名馬』はまさに競走馬の全てを凝縮している言葉だと思っています。
今週は土曜日に『デイリー杯クイーンカップ GⅢ』、日曜日に『共同通信杯 GⅢ』、『京都記念 GⅡ』が行われます。
第117回 京都記念 GⅡ 京都 芝2200m
◎ べラジオオペラ
○ ルージュエヴァイユ
▲ プラダリア
△ ブレイヴロッカー
△ マテンロウレオ
△ アフリカンゴールド
来週はいよいよ今年初のGⅠが行われます。
今年こそは良いGⅠのスタートとしたいところです。
20歳未満の方の馬券の購入及び譲渡は法律で禁じられております。
では、また来週。