こんにちは、CAD課吉田です。
年が明けて競走馬も一つ歳をとります。
一般的に北半球では2~5月にほとんどの仔馬が生まれるので、厳密にはもう少し先となりますが、便宜的に全ての競走馬が明けて年を重ねることになります。
日本では2000年までは数え年を表記年齢としていましたが、2001年より世界的な表記と同じく満年齢となりました。
(例えば、以前の表記では2020年生まれの馬は今年は5歳と表記されていました)
今となっては馬と接することは少ないですが、車社会となる20世紀前までは移動手段として重宝されていました。
このように人と長く生活していたこともあり、今も多用されている馬を語源とする単語や慣用句が数多く存在します。
今週はその中のいくつかを紹介したいと思います。
下馬評
第三者が行う特定の人物に対する批評・評判、世間の勝手な噂話や評判のこと。
語源は江戸時代の権力者の付き人が下馬先(馬を降りる場所)で、自分の主人が到着するまで主人の噂話をして待っていたことに由来するそうです。
拍車がかかる
拍車とは乗馬をする際に騎手がブーツの踵に装備する金属製ものです。
馬のお腹に触ることで馬が反応して前に元気よく進む様子から、物事が何かをきっかけにより一層進行するという意味で使われるようになりました。
はなむけ
旅立ちや人生の門出となる場面で贈るもののことを言います。
遠方へ旅立つ人に向けて安全を祈願するために、馬の鼻先を旅先の方向に向けるという習慣があり、転じてこの言葉ができたようです。
バテる
意味は説明するまでもないかと思いますが、意外にも語源は馬なんですね。
羽目を外す
こちらも意味の説明は要らないでしょうが、羽目(はめ)とは馬を制御するために口に噛ませる金属の道具である「ハミ」が転じたものです。
ハミを外すと馬が自由に走り回って手が付けられない事から、この言葉が生まれました。
埒(ラチ)があかない
ラチとは馬が走るための馬場をしきった柵の事です。
馬は馬場を走る時には、ラチで囲われているため同じ所を走るしかないため、物事が進展しないことや話が先に進まないときに使われるようになりました。
ほかにも馬が起源となる言葉がいくつもありますが、長らく馬と人とが密接に共存してきたことがうかがい知れます。
今週は土曜日に『愛知杯 GⅢ』、日曜日に『日経新春杯 GⅡ』、『京成杯 GⅢ』が行われます。
ちなみに『愛知杯』は阪神競馬場のリニューアル工事が今年行われる影響で、今年は小倉競馬場での開催となっています。
第71回 日経新春杯 GⅡ 京都 芝2400m
◎ リビアングラス
○ レッドバリエンテ
▲ サヴォーナ
△ ヒンドゥタイムズ
△ ハーツコンチェルト
△ サトノグランツ
△ ディアスティマ
少し小粒なメンバー感がありますが、飛びぬけた存在がいないハンデ戦のため予想のし甲斐があります。
某芸人のように高額配当的中となればいいのですが。
20歳未満の方の馬券の購入及び譲渡は法律で禁じられております。
ではまた来週。