こんにちは、CAD課吉田です。
先週は天皇皇后両陛下の観覧のもと『天皇賞・秋』が行われました。
11頭と例年より少なめのレースとなりましたが、精鋭揃いの豪華共演でした。
人気の一角「ドウデュース」に騎乗予定の武豊騎手が当日の負傷のため乗り替わりというアクシデントがありましたが、とても印象に残るレースとなりました。
勝ったのは断然の1番人気の「イクイノックス」でした。
ハイペースな展開で終始3番手を追走した当馬は直線に向くと難なく抜け出し、1分55秒2という驚異的なレコードタイムで2連覇を達成しました。
普通の馬ならこのようなハイペースを前方で追走すれば終盤には失速してしまいますが、1頭だけバテることなくゴールを駆け抜けました。
現在もワールドベストレースホースランキング1位に君臨しているので順当な結果ですが、まさにバケモノと言えるくらいの馬になりましたね。
タラレバですが、あの「サイレンススズカ」と同じ舞台でレースをしたらどうなったのかいろいろ想像してしまいます。
このあとは4週後の『ジャパンカップ GⅠ』に駒を進める予定だそうですが、また驚愕の走りを見せてくれるのかと期待が高まります。
今週はJRAでのGⅠレースは一休みとなりますが、アメリカと地方で年に一度の競馬の祭典である『ブリーダーズカップ』(以下BC)が行われます。
『BC』は1984年にアメリカで低迷していた競馬をメジャーなスポーツとして支持されることを目的に創設され、レース名はブリーダー(生産者)の資本から賞金が拠出されたことに由来しています。
そして『BC』は複数行われるGⅠレースの総称で、「ダート、芝」、「2歳、3歳以上」、「牡馬・せん馬、牝馬」、「距離」と様々なカテゴリーで2日間に渡って開催されます。
開催競馬場も持ち回りとなっており、今年はサンタアニタパーク競馬場で合計14のGⅠレースが行われます。(現地で11/3・4)
そのうち6つのレースに合計8頭の日本馬が参戦の予定です。
中でも最も1着賞金が高く価値のある『ブリーダズカップ・クラシック』には今年の『ドバイワールドカップ』を制した「ウシュバテソーロ」が出走します。
2021年にBCの別のレースで初めて勝利を挙げていますが、ダート競馬が主流のアメリカの多くの強豪馬を相手に『ブリーダズカップ・クラシック』初制覇となるか注目です。
一方、日本では今日11/3(金・祝)に大井競馬場と門別競馬場で『JBC 2023』が開催されます。
こちらはアメリカの『BC』を模範とし、2001年に創設されました。
創設前までは経済の衰退と共に地方競馬も存続が困難な状況に追い込まれ、いくつかの地方競馬場が廃止となっていきました。
アメリカと同様な目的で創設されたこの『JBC』をきっかけに窮地から回復し、今日に至っているようです。
『JBC』はアメリカのスケールまではいきませんが、1日で『JpnⅠ』が3レース(大井)、『JpnⅢ』が1レース(門別)行われます。
(国際的に認定されたレースではないので、『GⅠ』、『GⅢ』と表記はできませんが、国内ではそれらと同等の扱いです。)
こちらも持ち回りで各地方競馬場で開催され、2013年と2021年には金沢競馬場で開催されました。
今年も『JBC』のいくつかに参戦予定です。
JRAで今週は土曜日に『ファンタジーステークス GⅢ』、『京王杯2歳ステークス GⅡ』、日曜日に『みやこステークス GⅢ』、『アルゼンチン共和国杯 GⅡ』が行われます。
第61回 アルゼンチン共和国杯 GⅡ 東京 芝2500m
◎ マイネルウィルトス
○ レッドバリエンテ
▲ ゼッフィーロ
△ チャックネイト
△ ディアスティマ
△ ヒートオンビート
△ アフリカンゴールド
金曜日の『JBC』、日曜日早朝の『BC』、土日のJRA重賞4レースと観るだけでも慌ただしい週末となりそうです。
20歳未満の方の馬券の購入及び譲渡は法律で禁じられております。
では、また来週。