こんにちは、CAD課吉田です。
先週は3歳クラシックの3冠目『菊花賞』が行われました。
3年ぶりの京都開催となりましたが、やはり菊は京都の舞台が似合いますね。
23年ぶりの皐月賞馬と日本ダービー馬の対戦となりましたが、勝ったのはいわゆる上がり馬の『ドゥレッツァ』でした。
新馬戦こそ3着と敗れたものの、以降4連勝でこの『菊花賞』に重賞初挑戦で破竹の5連勝となり、最後の1冠を手にしました。
最も外枠で決して有利ではなかったですが、スタート直後から先手を奪い、見事なペース配分で他馬を寄せ付けない完勝でした。
まさにルメール騎手の好判断により神騎乗で、無印とした私はお恥ずかしいばかりです。
日本ダービー馬の「タスティエーラ」、皐月賞馬の「ソールオリエンス」も2,3着と春の実績通り十分見せ場を作ってくれました。
それにしてもこれら各馬の父親「ドゥラメンテ」、「キタサンブラック」、「サトノクラウン」の同世代種牡馬産駒の旋風は物凄いですね。
今週はいよいよ『天皇賞・秋』、先週に引き続きその思い出を書きます。
それは2度目の観戦となる2020年です。
この年はご存じの通り、コロナウイルスにより歴史的に世界の情勢が変わってしまった年です。
日本の競馬でもレースは中止することなく開催されていましたが、3月~9月は無観客で行われました。
10月からは観客を入れての開催となりましたが、人数制限されてのものでした。
この頃も確か4千人ほどしか入れなく、入場することが非常に難しい倍率となっていたようですが、運よく抽選突破し観戦することができました。
かつては最高で19万人余りが入った東京競馬場ですが、その中にこの限られた観客だったので、すれ違う人は観客よりJRA職員や競馬関係者ばかりでした。
屋外に出ても聞こえるのは木々がなびく音や鳥のさえずりで、閑散とした今までに感じたことのない雰囲気でした。
あんなに多くの人がいた時には混雑して嫌だと思っていましたが、ここまでいなくなると逆に寂しいものです。
抽選の対象席は通常の指定席エリアなので、その自席で観戦する人がほとんどでした。
最も馬場を近くで見られる一般席エリアは、普段なら開門直後に一杯になってしまいますが、制限されていたこの時はほとんどいません。
しかしこのエリアは別に立ち入りを禁止されていたわけではないので、普通に入って観戦することができました。
私はこの1ヶ月前に京都競馬場でこのことを把握していたため、毎レースこのエリアの周りに誰もいないゴール前最前列で見ていました。
競馬場に行ったことがある方には分かるかと思いますが、普段では絶対に体験できないことです。
ましてやこの日は『天皇賞・秋』という歴史と格式のあるGⅠレース。
そして歴史的に偉大な記録が達成されようとしているレースでもありました。
「アーモンドアイ」が新記録となる芝のGⅠ級レース8勝目をかけたレースです。
複数のGⅠ馬を抑え、1番人気に応えた彼女は見事に新記録を樹立しました。
声出しは禁止されていたので観客は拍手のみでの祝福でしたが、まさに鳥肌ものでした。
騎乗していたルメール騎手はレース後の勝利インタビューで涙を見せるほど、相当のプレッシャーがあったようです。
その瞬間を関係者以外で誰よりも最も近い場所で見られたことは一生の思い出でもあり、自慢でもあります。
今年はあの馬が連覇するのか、新たなドラマが生まれるのか注目です。
また、当日は天皇陛下が東京競馬場へ行幸される予定です。
今週は土曜日に『スワンステークス GⅡ』、『アルテミスステークス GⅢ』、日曜日に『天皇賞・秋 GⅠ』が行われます。
第168回 天皇賞・秋 GⅠ 東京 芝2000m
◎ イクイノックス
○ ダノンベルーガ
▲ ジャスティンパレス
△ ドウデュース
△ ガイアフォース
有力馬の一頭「スターズオンアース」の出走回避は残念ですが、それでも有力馬が複数集いました。
1984年に距離が2000mになってから最も少ない11頭立てのレースとなりますが、内容の濃いレースとなることを期待します。
断然の1番人気となりそうな馬を本命としたので、馬券は絞ってみたいと考えています。
今週は令和の盾男ルメール様には逆らいません。
20歳未満の方の馬券の購入及び譲渡は法律で禁じられております。
では、また来週。