「千川行ってみんけ?」
宮下課長が確かにそう言ったのです。
せせせ…
センカワだと⁉️
池袋から地下鉄有楽町線で2駅行けば千川駅はあります。
こういう時がいつかは来るんだろうなとは薄々思ってはいました。
木曜日の秀生です。
「行ってみっけ」
あれは丁度2000年でした。
僕と宮下課長が20歳の頃です。
宮下課長は専門学生で、僕は有楽町の居酒屋で料理の勉強をしていました。
その時住んでいたのが千川でした。
僕と宮下課長は千川駅を挟んで徒歩15分程度離れたそれぞれのアパートで生活をしていました。
僕は訳あってBKTに就職する事になったので、1年間しか千川にいなかったんですけど、
僕にとってその1年は未だに忘れる事の出来ない思い出いっぱいの町なのです。
当時は毎日15時間働いて、限界の金曜日の営業終わりは終電で立ちながら寝てしまって、千川をとっくに通り過ぎて、結局1時間歩いて帰宅したとか何度もあったなぁ…
店長がむちゃくちゃ怖くて、毎日怒鳴られて大っ嫌いだったけど、今思えば教育熱心で凄い良くしてくれてたんだよなぁ…
疲労困憊で、帰ってシャワー浴びようと思ったら浴槽にでっかいゴ○ブリが居て、30分睨み合いを続けた末、深夜に宮下課長に電話して「とりあえず今すぐ来て!」とか言って退治してもらったりしてたなぁ…
お金無くてアパートのお湯止められて、近くの銭湯行ったら、背中にでっかい刺青入れた方達10人くらいに囲まれて湯船つかったなぁ…
あれは完全にドリフの1コマだったなぁ…
下痢の日に先輩に買い物付き合わされて、お腹痛すぎて先輩に何も言えずに走って帰ったけど、
結局途中でう○こ漏らして泣きそうになりながら歩いて帰ったなぁ…
そして忘れもしない僕のアパート
「ハウスミツル」
今でもあんのかなぁ…
宮下課長とちょくちょく行ってたラーメン屋さん
「福しん」
今でもあんのかなぁ…
そんな事を思い出しながら宮下課長と2人で19年ぶりに千川の町をトボトボと歩いたんです。
なんとね
これがね
あったんですよ❗️
これは僕の住んでたハウスミツル
ちょっとキレイになってました。
ここはちょくちょく行ってた近所の福しん
そしてこれは19年前にハウスミツルのドアを開けた瞬間の宮下課長❗️
思い出いっぱいの町、全部覚えています。
改めて、千川めちゃくちゃ良い町だ❗️