こんにちは、CAD課吉田です。
夏競馬が始まり、各日・各開催場で新馬戦(2歳馬のデビュー戦)が行われています。
普段はメインレース前の15時前後くらいからは、仕事とかでない限り必ず見るのですが、新馬戦が始まるシーズンにはそれもライブで見るようにしています。
時には圧倒的なパフォーマンスで勝ち、後のGⅠ馬となる馬を目にすることがあるからです。
当然、新馬はどの馬もレース経験がないので、予想の専門家も主に追い切り(レースの数日前に行う調教)のタイム等を参考に予想することが多いです。
ですが馬も生き物で、ましてやまだ子供なので、当日には調教時のように走らない場合も少なくなく、逆にレースになると闘争心に火がついて好走する馬もいます。
ですからとても堅く収まるときもあれば、大荒れとなることもあるため、馬券的には非常に面白く予想のしがいがあります。
また、新馬戦でよく話題に挙がるのが高額馬です。
競馬は血統のスポーツとも言われるように、血統は馬の価格の一つの大きなバロメーターなのです。
競走馬の売買は主に生産者と購買者の直接交渉やセリで行われます。
高い実績の父親と母親の間に生まれた幼駒は必然的に高くなり、セリでは5億円を超えるものも出てきます。
しかしながら、そのような高額馬が必ず額面通りの活躍をするかは、現役を迎えるまで全く誰にも分かりません。
私の知っている限りでは、むしろ億単位の馬はほとんど走らないという印象があります。
「アーモンドアイ」「キタサンブラック」「テイエムオペラオー」「ジェンティルドンナ」「オルフェーヴル」以上は、2022年までの獲得賞金ランキングBEST5です。
「キタサンブラック」「テイエムオペラオー」は個人所有、それ以外はクラブ法人の馬(複数のクラブ会員が分割出資で所有する馬)ですが、いずれも売値は1億円未満なのです。
ご存じの方も多いかもしれませんが、「キタサンブラック」はあの北島三郎氏(名義は法人)が所有していた馬で、購入額は350万円(税別)らしいです。
あの有名な「ディープインパクト」でさえ8千万円未満と言われています。
幼駒で購入してもデビュー前まで、そしてデビューしてからも現役を続ける限り費用(エサ代・預託料など)がかかりますので、一生の総額はとてつもないものになります。
しかも、ケガ等で全くレースに出走することもなく、賞金を得ることもなく競走馬を引退することも珍しくないのです。
このように一筋縄ではいかないのも競馬の魅力の一つです。
今年もセレクトセール(セリ)が7月10・11日に行われます。
亡き偉大な種牡馬「ディープインパクト」を父に持つ3冠馬「コントレイル」の初年度産駒など話題の産駒が今年も多く上場され、どれだけの高額馬が現れるか楽しみです。
今週は日曜日に『マーメイドステークス GⅢ』、『ユニコーンステークス GⅢ』が行われます。
第28回 ユニコーンステークス GⅢ 東京 ダート1600m
◎ ワールズコライド
○ ペリエール
▲ ブライアンセンス
△ グレートサンドシー
△ ヘンリー
△ オマツリオトコ
△ ジャスパーバローズ
3歳馬によるダートのレースですが、過去にここを勝ちあがってダートGⅠを取った馬が多数います。
今年はどのような結果となるか楽しみです。
20歳未満の方の馬券の購入及び譲渡は法律で禁じられております。
では、また来週。