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カクテル

そういえば…

便利ですよね。

色んな事が。

15年前は「ビジネスホテルでブログ更新」なんて言ってた人はあまり居ないですよね。

本当にとんでもなく便利です。

僕のブログ更新も当然の様にパソコンは使っていません。

当然のように携帯です。

いや、スマートフォンです。

秀生です。

営業課主任の「橋川」が1年間の工場業務を終えて、

9月21日からいよいよ営業業務に帰って来ます。

1年前、営業先でたまたま2人で訪れたバーにまた行く機会に恵まれて行ってきました。

今回は営業課新米の「坪井」を連れて。

営業課は宮下課長を筆頭に全部で4名います。

みんなそれぞれのスタイルがありますが、「人情派」と言えば橋川主任でしょう。

彼は営業課の主任を務めながらも去年、工場に配属されました。

僕としては色々な思惑があったのですが、彼なりに何とか無事に務めを終えたように思っています。

約1年前、橋川に「1年間、工場に行ってもらえないか」と伝えた時の「分かりました」と言った彼の表情が忘れられませんでした。

そんな背景から、バーのマスターには「おかえり」と言う名で何かカクテルを作って下さいと伝えた所、橋川の手元にはブルーの爽やかなカクテルが届きました。

あえて暖色を避けたマスターのカラーチョイスが少し憎らしくもあり、それでいて過ぎた日々を納得し、明日への希望を思わせるような淡いブルーのカクテルを橋川は大事そうに口元に運びました。

僕は1年前の気持ちを忘れてはいないと言う気持ちを込めて、「あの時と同じ、フレーク多目のサイドカーを下さい」と注文しました。

フレークとは、カクテルをシェイクする際に敢えて少し氷の屑を作って表面に浮かばせる技法です。

バーで使う「フレーク」と言う単語を僕等2人が初めて知った思い出のカクテルです。

あまりごちゃごちゃ語るのも野暮だろうと、2人で何も言わずにグラスを傾けていると

新米の「坪井」もカクテルを注文しようとしています。

僕の「おかえり」という名で橋川宛に注文した架空のカクテルみたいに、坪井もそういう「架空」のカクテルを注文するようです。

少し考えた末に注文した坪井の「架空」のカクテル名は…

坪井「夕暮れハネムーンでお願いします。」

橋川「…。」

僕「…。」

マスター「…かしこまりました。」

分かるんかい!!