こんにちは、CAD課吉田です。
3月に入りましたが石川県ではわずかながら降雪もあり、すぐそこに春がきているとは感じられない日々が続いております。
この頃になるといつ車のタイヤを交換しようかと、天気予報とにらめっこしています。
先週も書いたように、年の区切りが一足早い競馬界では先週を最後に7名の調教師が引退となりました。
数々の思い入れのある名馬を輩出してくれてありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
代わって今週から8名の調教師が新規開業します。
中でも多くの競馬ファンが注目するのは福永祐一厩舎ではないでしょうか。
昨年までの騎手時代に『日本ダービー』3勝など数多くの偉大な実績を残し、その父も天才騎手と称された福永洋一という競馬界きっての系譜です。
しかも初陣を飾る土曜日のメインレースの出走馬にはレジェンド武豊騎手が騎乗します。
これからどのような歴史的名馬と巡り合うこととなるのか楽しみです。
また、来年には以前このブログでも取り上げたJRA初の女性調教師が開業予定です。
女性騎手も年々増えていますが、様々なところで女性の活躍を見られるようになることを期待します。
女性の進出といえば、JRAでは先日女性による場内レース実況が行われました。
地方競馬やボートレースなどでは、既に女性が実況を行っているところもあるのですが、JRAでは史上初めてのことです。
実況があったのは1レースだけだったのですが、3月3日の第3レース、まさにひな祭りで女性にちなんだ日にデビューとなりました。
しかもこのレースで勝ったのは馬番「3」の馬、事前に気づいていれば馬券を買っていたかもしれないのに・・・と少し後悔です。
実際にJRAのホームページから実況音声を聞いたのですが、聞いてコメントをしていた皆さんと同じようにとても聞きやすい実況でした。
これから徐々に出番も増えてくると思いますが、これを機に新たに女性の実況者が輩出されれば、さらに競馬の魅力もアップするような気がします。
ところで、競馬を実況する人はどのような方法で正確な状況を瞬時に伝えているのかご存じでしょうか?
当然ながら双眼鏡で隊列を目視しており、馬番のゼッケンで各馬を判断できますが、馬同士が重なると奥の馬のゼッケンは見えなくなります。
そのため、基本的には騎手が着ている勝負服と枠番で定められている帽色で馬を判別しています。
その前準備として、それぞれの勝負服の色・柄を自ら塗り絵をして、レース毎に各馬名と結び付けて覚えていくそうです。
しかも通常1日に6つのレースの実況を行うので、数分という短いレースに対して多大な準備を要しているのです。
これだけの情報量を詰め込んでもレースは生き物なので、どのような展開になっているか、どういう順でゴールを駆け抜けたのかを瞬時に判断し、正確に伝えなければならないとても難しい仕事だと思います。
個人的に聞きやすく好きなアナウンサーはラジオNIKKEIで実況をして十数年前に早逝し、今は聞くことのできない広瀬伸一アナです。
中でも名実況は、1996年に行われた『バイオレットステークス』で、雪でほとんど見えないレースを実況しています。
また、2001年に行われた『エリザベス女王杯』はゴール前の5頭の二転三転の接戦の状況を正確に伝えていている素晴らしい実況です。
気になる方は動画サイトで調べて見てみてください。
そして、変わった馬名のゆえ面白い実況となってしまうレースもあったのでいくつか紹介します。
1つ目は「モチ」(2004年生まれ)
2007年の『若駒ステークス』ではスタートから先頭を走り、後続の追撃をハナ差で抑え見事な逃げ切り勝ちをおさめます。
そのゴール前での実況では「モチ粘っている、モチ粘っている」
意図的なものかは定かではありませんが、真剣な実況だけにクスッと笑ってしまいます。
2つ目は「オマワリサン」(2008年生まれ)
2011年4月の「3歳未勝利」でこの馬も逃げ切り勝ち。
最後の直線では「逃げる逃げるオマワリサン・・・逃げきってゴールイン!」
日常的にはあるはずが無さそうな光景です。
3つ目は「スモモモモモモモモ」(2018年生まれ)
馬名を分かりやすく書くと「李(すもも)も桃もモモ」
関東の地方競馬所属で現役です。
純粋に実況者泣かせ、実際に勝ったレースでは馬名を連呼する羽目になっています。
ほかにもユニークなものもありますが、また次の機会に紹介します。
あっ失礼、私の出番は来週でおしまいでした。
知りたい方は個人的にどうぞ!
今週は土曜日に『中山牝馬ステークス GⅢ』、日曜日に『フィリーズレビュー GⅡ』、『金鯱賞 GⅡ』が行われます。
第60回 金鯱賞 GⅡ 中京 芝2000m
◎ プログノーシス
○ ヤマニンサルバム
▲ ヨーホーレイク
△ ドゥレッツァ
△ エアサージュ
△ ノッキングポイント
△ ブレイヴロッカー
20歳未満の方の馬券の購入及び譲渡は法律で禁じられております。
では、また来週。